たまには素のDAHONネタでも

平塚バイシクルフェスに行った目的は、ダホンガール二期生のチェックが主な目的です。
ただ、こういうページを運営しているのに、ダホンの自転車の試乗経験が少ないのはどうかな…と常々思っていたので、ちょうど試乗コーナーもあるということでもあるし、そちらの試乗もばしばししていこうかな…と考えていました。

その際のレポはここら辺にアップしましたので、参考にしてみてください。…というか、それを反映させた記事なりイラストはおいおい描いていかなくては。


ただ今回、試乗してみるにあたって店頭でもきちんと見ていなかった各車を見るにつけ、あることに気がつきました。

カタログだけで知っていたV-ClampTechnology(Vクランプテクノロジー)の仕組みが、考えていたのと全然違った−!!

あ、Vクランプテクノロジーってのは何か…ってのは、ダホンのテクノロジー紹介ページを参照してください(^^;)。要するにフレームの折れる部分の機構の一つですね。

単においらが間違って解釈していただけの話なのですが、これっておいらだけではないのでは!…と思うので、どういう話か、余計ながら解説をしてみようかと。

つまり、カタログを見るとそのVクランプテクノロジーってのは、こういうことなのではないかと。フレーム右側(…でいいのかな?サドルからハンドルを正面にして右側。以下同じ)にある、目立つ無垢ステンレスの部分を手でぱかっと開ければ、フレームが折れると。

Vクランプテクノロジーが出るまでは、その位置に大きなグリップがあり、それを開け閉めしていたので、それが軽くなり、かつ、突起が無いのでズボンの裾とかひっかからなくなりましたよー、とかそういうことなのかと思ってました。

しかしこの認識は間違っていた模様。なんと、反対の左側にもレバーがあるのです!カタログはほとんど一方向からの写真しかないので、わからなかったわけなんですよ。

フレーム右側の大きな無垢ステンレスのパーツはいじらず、左側のレバーを操作して折りたたむという、従来のViseGrip(バイスグリップ)やLatticeForgedHinge(ラティスフォージドヒンジ)と操作性の何が違うのか!…というわけですよ(用語は全てカタログからの引用(^^;))。

で、2009版ダホンカタログをじーっと見ていたところ、何が違うのかなんとなく推察できることが出てきたので、そのあたりで吟じ…いや、論じます。間違っていたらコメントででも教えてください。

あと図解が多くなるので、しかしぞんざいに描いているので(^^;)ぉぃ、先のページと照らし合わせながらご覧ください(^^;)。


まず、一番単純なバイスグリップから。これは下のように図解したとおり、ごく普通の折りたたみ機構。

基本的な機構で、グリップで押さえられているだけでなく、後部が前部にカブセられている形で、それによっても支えられている。個人的にはこれで十分でないの?…と思うのだが、ここからラティスフォージドヒンジやVクランプテクノロジーに発展していっている。

これで何が問題なのかな?と思うとやはり強度的なものなのでしょうか。特にダホンの折りたたみ自転車はトップチューブが無いタイプが多いわけですが、ひねりに関しても強度が必要と言うことになるのかも。

安物でなければ、こんな操作くらいでぐにゃりと曲がるわけがないのだけれど、高速走行とかしていると、ちょっとしたブレやゆがみが不安定性につながってくるので、ここはしっかり固定したいところ。

ただ、折りたたみ接合部はこの図の赤丸の部分のヒンジの部分と反対側のレバーだけしか接していない。そのため、カブセでカバー出来る範囲と違って赤丸の部分だけではひねりに関して余計にかかる力を処理しきれないと思う(力学を理解しているわけではないので、あくまでイメージで語ってます(^^;))。

そんなわけでもっとかっちり固定したいところ。

ラティスフォージドヒンジはバイスグリップに比べ、機構が一つ増えてより締め付け力が増していると思われる。内部機構が図解などで不明なので、あまり比較ができない。ただ、レバー部分の接合部を前後から押さえつけているような機構が増えていると思うのだが、その力もそんなに強くないと思われる。

そこでVクランプテクノロジーなのかと。図はアキボウのページにある図をさらにわかりやすく分解して描いてみました(余計ごっちゃになっていたらごめんなさい(^^;)元図もよく見ておいてください)。

ともかく、これはレバーを左側のヒンジ方向に持って行き、しかし右側にも無垢ステンレスのクランプをあて、反対側のヒンジを同じ面積部分を締め付けてしまおうという、機構としてはブロンプトンの該当箇所に近いのでは?

ただ、クイックリリース並に解放、固定が簡単にできる…のかな?そういう点では、ねじ込みのブロンプトンよりは手軽というメリットはあるのだろうけれど。

ともかく、左右から締め付けて、かつその設置面積がグリップだけの固定よりも広くなっているので、これで強度を稼いでいるのかと。


まぁそんなわけで、確かに世代があがるごとに高いレベルで強度が増している印象はあります。いや、実際増しているのだとは思いますが、実感が伴わないので(^^;)試乗を何度も繰り返さないとわからん気が…。
しかし「ひねり」に関しては、フレーム断面を円形から楕円、長方形などにしてしまえば(分割式のBSM等)、折りたたみ部分がカブセになっているなら、機構に頼らず強度が増すと思うのだがどうなのだろう?
まぁでも、やはりきっちし折りたたみ部分の強度を総合的に強化するにはVクランプテクノロジーなどを導入した方が良いのだろうか。軽量化とのからみとかもあるのかもねぇ。


それにしてもカタログだとこの辺のところがわからない。そもそもこの記事の内容自体が間違いだったら申し訳ないが、ページ数の限られているカタログはともかくとしても、Webでもう少し解説してくれるとうれしいのだけれど。確認すると、カタログと同じ簡略化した説明しか無く、自転車に詳しい人しかわからんのではない?

あとページ数少ないとは言っても、カタログはもっと多角的に写真を掲載して欲しいなぁ。イラストの資料として(^^;)ぉぃ。


ま、まずは実車を見ろ、試乗しろ、…ということにつきるのかもしれないが。